山下 雅道(やました まさみち)
1948(昭和23)年2月11日 東京生まれ
東京大学・理学博士(化学)、東大・宇宙航空研究所、宇宙科学研究所・名誉教授
1980-83年に米国・Yale大学研究員として、2002年ノーベル化学賞となった研究を受賞者 Fenn 博士のもとでおこなった。
これまでにカエルやイモリの宇宙実験、現在宇宙農業やそれによる福島復興を推進
2045年に人類文明終焉の危機を迎えるが、宇宙がどのようにして始まり、
わたしたちはどこから来たのかを知ろうとする興味が続く限り、
わたしたちの文明は安泰だ。
宇宙のはじまりは およそ137億年前、忙しくいろいろなことがおこった。
長い醸成の時を経て地球上に生命が始まった。
生命の歴史のほとんどは小さなバクテリアのような単細胞の(それぞれに賢くしぶとい)生物で占められる。
およそ8億年前、太陽系・地球の歴史のとびきりレアな変転は、
眼にみえる大きさの生物への進化と爆発的な適応放散のトリガーとなった。
ヒトの祖先がチンパンジーとの共通祖先からわかれたり(500万年前)
そしてヒトの心がうまれ豊かに発達したのも、地球内部のマントルの動きと
それにしたがった生物の進化から説明される。
1万年前の農業革命も、当時の気候の温暖化で暮らしに余裕ができたから可能だった。
私たちは、生命の起源と進化を理解するために火星での生命探査をしたい。
食い意地のはっていることで、火星での宇宙農業を構想している。
ところで、最低3年はかかる火星探査旅行の最大の問題は人の心の綾だろう。
むづかしい科学はさておいて、他の動物種とは反対に
ヒトの女性はおしなべて男性と比べなぜ美しいのか、
そして「(宇宙と生物学からすると)困惑の」和の美についてお話ししよう。
山下雅道